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Our Method

知覚過敏の治療

知覚過敏

むし歯でもないのに刺激が加わるとキーン、ズキーンといった痛みを感じる症状の多くが知覚過敏です。

むし歯や歯周病が原因で歯がしみたり、痛みを感じることがありますが、知覚過敏の大きな特徴は何らかの刺激を受けなければ痛みは感じないというところにあります。

冷たいものを口にいれた時、柑橘類などの酸っぱいものを食べた時、歯ブラシの先が当たった時などで痛むのは知覚過敏の症状であることが多いと言えます。


知覚過敏は正式には“象牙質知覚過敏”と呼ばれています。

歯の表面はエナメル質というとても硬い組織でできていて、それがその下にある象牙質や神経を守る役割をしています。エナメル質は人体の中で最も硬い組織で水晶ほどの硬さがあります。
乳歯、永久歯とものエナメル質はありますが、乳歯のエナメル質の厚みは永久歯のエナメル質に比べ柔らかくできています。その為乳歯はむし歯になりやすいのです。

ここまで読んでいただくと二度と生え変わることのない永久歯のエナメル質がいかに大切か分かって頂けると思います。

ではなぜ硬いエナメル質に守られているはずの歯に知覚過敏がおこるのでしょうか?


知覚過敏のメカニズム(動水力学説)

エナメル質の下にある象牙質に刺激が加わると知覚過敏の症状を生じます。
この象牙質には無数の(象牙細菅)があり、この穴を通って神経に痛みを伝達してしまうのです。

歯の構造

エナメル質とは?

エナメル質は人体の中で最も硬い組織で水晶ほどの硬さがあります。歯の表面を覆っていて象牙質を保護しています。
咬合面(咬む面)では厚く、歯茎に向かって薄くなっているのが特徴です。

エナメル質は無機質96%(ハイドロシキアパタイト)が大部分を占めています。
またエナメル質には神経がなく、エナメル質自体がむし歯になっても痛みを感じることはありませんが、薄くなったり、剥がれたりすると象牙質がむき出しになり知覚過敏になることがあります。

象牙質とは?

象牙質はエナメル質の下にある硬い組織です。黄色かかった色をしていて有機質(タンパク質、コラーゲン)と無機質からできています。
表面は“象牙細菅”と呼ばれる無数の穴が開いている管状の集合体からなります。
この管(穴)の奥には神経の部屋(歯髄)があります。
知覚過敏になった歯の表面は“象牙細菅”が露出していることが多く、そこに刺激が加わると管の中(象牙細菅)を通って神経に伝わり痛みになるのです。


知覚過敏の原因

エナメル質の損傷

不均等な噛み合わせや強い歯軋り、食いしばりによって歯と歯茎の部分に力が集中してくびれができてしまいます。この現象をアブフクラクションといいます。

この現象はくびれた歯茎部(歯と歯茎の間)表面のエナメル質が破壊されているため象牙質が露出しています。よって知覚過敏の症状が現れるのです。

破壊されたくびれ部分はプラークが溜まり易い形状になっているため、放置していくとむし歯や歯周病(歯槽膿漏)に発展することもあるので注意が必要です。

エナメル質の溶解(溶けた)

エナメル質は硬くて丈夫ですが、酸に弱いという欠点があります。
胃液の逆流による酸や強い酸性の食べ物によって硬いエナメル質は溶けてしまいます。またむし歯菌が糖質を原料として作りだす乳酸、酢酸、ギ酸にもエナメル質は弱いのです。

ph値は低いほど酸性度は高いのですが、コーラのph値は胃酸やレモンと同じph2。
コーラを飲みすぎると歯が溶けると聞いたことがあるかもしれませんがあながち嘘とも言い切れないのです。

エナメル質はph5.5で溶け始めます。溶け始めは、硬いはずのエナメル質が柔らかくなった状態にあります。
ですからこの時に硬い歯ブラシや誤ったブラッシングで歯を磨くとエナメル質を削ってしまうことになるのです。

レモン、コーラ、梅干、ワインなど特に酸性度の高い食べ物を口にした時は水かお茶を飲んで中和し30分以上たってから歯を磨くことでエナメル質を守ることができるといえます。
食後や朝起きてからすこし時間をおいて歯ブラシを薦める歯医者さんはこのことを言っているのでしょう。

歯茎の退縮、やせ

歯は硬いエナメル質に守られていると書きましたが、実は歯茎の下のある歯根にはエナメル質がありません。

歯茎が歯周病(歯槽膿漏)や加齢、誤ったブラッシングなどによって退縮し歯根が歯茎からでてしまうと象牙質がむき出しになってしまうのです。

象牙質がむき出しにだからといって知覚過敏の症状がでるとは限りません。
象牙質にうまく再石灰化が働けば、刺激は神経まで到達しないからです。
再石灰化とは食事などによって溶けた歯を唾液の力によって元に戻すことをいいます。

口の中は食事の度に歯が溶けることを脱灰(だっかい)と言い、溶けた歯を戻す再石灰化を繰り返しています。
しかし、正しくブラッシングをしていないと歯垢(プラーク)がべっとりと歯にへばりついてしまいます。
エナメル質の再石灰化を促す唾液が歯面に触れることができないため歯が溶けてしまいます。
歯茎からむき出しになった象牙質は刺激を感じやすい状態になっています。

歯茎の退縮によって知覚過敏がおこる割合はとても高いのです。

間違った歯磨き

硬い歯ブラシの使用や強くあてたブラッシングはエナメル質を傷つける原因のひとつです。
強く歯にあてたブラッシングを長期間するとエナメル質が摩り減ってしまいます。
よってエナメル質が薄くなり知覚過敏になってしまうのです。

電動歯ブラシの普及もあり「電動歯ブラシを使用してればキレイになる」と思い込んでしまう患者さんも少なくありません。
電動ブラシの利点は手の動きではできない振動、動きによってプラークやバイオフィルム(歯面についたヌルヌル)を取り除ける優れものですが、その分強く当てすぎるとエナメル質や歯茎を傷つける原因ともなります。

正しいブラッシング(歯磨き)は知覚過敏の予防にとても重要なのです。

噛み合わせ

噛み合わせは口腔内のバランスを保つのに大切です。

噛み合わせが悪いと知覚過敏、歯の揺れ、歯槽膿漏(歯周病)、むし歯、顎関節症、また表情筋の歪み、肩こり、頭痛にも影響します。

噛み合わせが原因で局所的に過度な力(咬合圧)がかかると、歯の表面にあるエナメル質が剥がれてしまうような状態になり、刺激が象牙質に伝わりやすくなります。
その結果知覚過敏になってしまうのです。

知覚過敏の症状は軽度から重度まで幅広く、特に噛み合わせを放置することで別の歯科疾患に移行することもありますので、噛み合わせの治療をすることはとても大切です。

詰め物、被せ物の影響

合っていない補綴物(詰め物、被せ物)のほとんどが、汚れ(プラーク)が溜まりやすい形になっています。

このような補綴物は歯ブラシが行き届かないので、プラーク(歯垢)が残ってしまいます。
歯に密着していない分、隙間からプラークが入り込み、詰め物の中でむし歯になってしまいます。

プラークはむし歯菌の家のようなものです。むし歯菌が出すによりエナメル質が溶けてしまい、知覚過敏になってしまうのです。

歯周病(歯槽膿漏)

歯周病で歯茎が下がると、歯の根が露出、そして象牙質が露出となり知覚過敏の症状を生じます。

歯周病(歯槽膿漏)は何らかの原因で歯を支えている骨が溶けてながら吸収してします病気です。
ほっておくと支えている骨がとけてしまうと歯がぐらぐらし、抜け落ちてちまいます。

知覚過敏の症状と歯周病(歯周病)の症状は似てるところがり、つまり両疾患とも“しみる”症状が現れることです。
歯周病は日ごろから検査、治療を行なうことで予防できたり、進行を抑えることができます。


知覚過敏の治療方法

知覚過敏用塗り薬(軽度向け)

歯科用知覚過敏抑制剤のシールドフォースを用いて症状がでている歯に直接塗布していく治療です。
すなわち薄い被膜を生成させ象牙細菅への刺激を遮断する対処的処置です。
軽度の知覚過敏の症状であれば軽減することもあります。

噛み合わせ調整(中等度)

歯は親知らずをいれると32歯あります。理想は32歯全ての歯で均等に噛みあっているのが良しとされていますが、なかなかバランス良く噛みあっている人はいないものです。
知覚過敏の原因のひとつに咬合異常(噛み合わせ異常)があります。

エナメル質の損傷のところで書きましたが、強い咬合力によってエナメル質が損傷して薄く剥げたことによって象牙質が露出し刺激が伝わりやすい歯になってしまうのです。
特に歯と歯茎の間に力が集中し知覚過敏の症状を呈してしまっています。

このようなケースはかみ合わせを見直す必要があります。

歯周病の治療

知覚過敏の原因のひとつに歯周病があります。
歯周病により歯茎が下がると歯根がむき出しになるため知覚過敏の症状が発症することがあります。
原因は歯根にはエナメル質がないため刺激をダイレクトに受けてしまうため知覚過敏になってしまうのです。

この場合知覚過敏の治療のみで症状が治る、緩和することはほとんどありません。
知覚過敏の処置と同時に歯周病(歯槽膿漏)の治療をする必要がでてきます。
歯周病(歯槽膿漏)の歯茎は腫れている状態。すなわち歯周病菌によって歯茎が弱まり充血した状態になっています。
この状態でブラッシング(歯磨き)すると出血することがほとんどです。
歯周病の治療は一回の治療では治りにくく、定期的に通院していくことが一般的です。

また日々の歯ブラシによっても回復度合いが違ってくる病気です。
正しいブラッシングが必要となりますので、歯科医、歯科衛生士に指導をうけることが大切です。

『歯がしみている』という感覚は定位(痛いところ)があいまいな場合があります。
歯が原因でなく歯茎の腫れによって知覚過敏と同じような症状が感じることがあるので、歯周病治療をしたら治ることがあります。

レーザー治療(中等度。ひどい知覚過敏)

歯科レーザー

知覚過敏の症状がある歯に対してレーザーを照射することで画期的に知覚過敏の症状を完治、また緩和させる治療です。

当院では「他院で知覚過敏の治療をしたが、まだ痛みがある」また「神経を抜く」と言われたという患者様に対してレーザー治療を薦めています。
特に重度の知覚過敏の症状がある歯にレーザー治療は有効です。

レーザー治療では象牙質の表層にある(象牙細菅)を埋めることが可能です。
他の治療より密に閉鎖させることができるので症状がよくなります。
この象牙細菅に対する現象を析出(せきしゅつ)といいます。
レーザーでこの析出を象牙細菅に生じさせ知覚過敏を治してしまうのです。

またレーザーが当たった象牙質はとても硬く強化(歯質強化)されます。
よって知覚過敏の症状の緩和、完治およびむし歯にもなりにくい歯にもなります。知覚過敏やむし歯からの痛みから歯を守ります。


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