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Director's diary 院長ダイアリー
2025.01.22

引越しで歯医者に通えなくなったらどうすべき?矯正治療中の対処法も解説

虫歯

歯科治療には長期間の通院が必要なものもあり、転勤などの事情から、途中で通院できなくなってしまうケースも少なくありません。
今回は引越しで歯医者に通えなくなってしまった場合の適切な対処法について、歯科医の目線から詳しくご紹介します。

まずは知っておこう!歯医者を途中で変えるデメリット

前提として、現在の治療にこれといった問題や不満がないのであれば、そのまま同じ歯医者さんへ通い続けるのが理想です。
なぜなら、むやみな歯科医の変更には、次のようなデメリットが考えられるためです。

・初診料や新たな検査費用がかかってしまう
・治療によっては一からやり直しになる可能性がある

歯の状態には個人差があるため、新たに通院する場合は改めて検査などをやり直す必要があります。
そのため、通い続ける場合と比べて、どうしても治療費は高くなってしまうでしょう。

また、治療内容によっては、それまでの方法とは異なる方法に変更となるケースもあり、一からやり直しになってしまう可能性もあります。
そのため、引っ越す場合であっても、通える距離であるならば、できるだけ以前の歯科医で診てもらうのがスムーズです。

しかし、遠方への転勤などの事情から、どうしても転院せざるを得ないケースもあるでしょう。
また、現在の治療に疑問を抱えている場合は、セカンドオピニオンとして他の歯医者に相談するのも有効な方法です。

この場合は、スムーズに治療を再開するためにも、引越し前に準備を済ませておくのがおすすめです。

セカンドオピニオンについて

引越し前に済ませておきたい事前準備

歯科治療中に引っ越す場合は、事前準備として次のステップを踏むと、転院時の手続きもスムーズに進みます。

・通っている歯科医への事前相談

・紹介状の依頼

・転居後の通院先の相談

通っている歯科医への事前相談

まずは、引越しが決まった段階で、現在通っている歯医者さんへ相談してみましょう。
たとえば、引越し予定日が決まっているのであれば、そこまでに最優先で行うべき治療を絞り込んで、計画的に進めてもらえるケースもあります。

反対に、通院回数が必要な根管治療や、引き継ぎが難しいインプラント治療などは、「引越し後に行ったほうが良い」とアドバイスをもらえることもあるでしょう。

紹介状の依頼

治療の再開を考えると、紹介状を出してもらえないか相談することも大切です。
あるいは、現在の治療計画や経過などを詳しく共有してもらうのも良いでしょう。

歯科治療では、患者さまごとに明確な計画があるため、治療を引き継ぐにはこれまで担当していた歯科医の意図の把握が欠かせません。
それだけに「どこまでやりかけになっているのか」「どのような考えで治療の順番を決めたのか」などを知るには、細かな情報共有が重要となります。

やむを得ない引越しであれば、ほとんどの歯医者さんは快く協力してくれるので、遠慮をせずに相談してみるのがおすすめです。

転居後の通院先の相談

場合によっては、引越し先の近くに、現在通っている歯医者さんと繋がりのある歯科医院がある場合もあります。
両者に直接的な関係性があれば、引継ぎもスムーズに進みやすくなるため、念のために相談してみても良いでしょう。

治療費は返してもらえる?矯正中に転院する場合の対処法

一般的に、矯正治療には数年単位の時間がかかるため、途中で転院しなければならないケースも決してめずらしくはありません。ここでは、矯正途中で引っ越す場合の対処法をご紹介します。

可能な限り現在の治療が継続できる方法を探す

矯正治療にはさまざまなアプローチが存在するため、歯科医によって方法が異なる場合もあります。
万が一現在通っている医院と方針が異なれば、新たに通院する際に、一からやり直しになってしまうこともあるでしょう。

そのため、可能であれば「今と同じところへ通える可能性を検討する」か「受け入れ体制の整っている医院を紹介してもらう」のがベストです。
転院する場合は、引継ぎのための次のような詳しい情報が必要となるため、できるだけ早い段階で相談しましょう。

・治療開始時の資料(レントゲン画像・顔面写真・口腔内写真・頭部X線規格写真
・上下歯列の石膏模型など)
・治療スタート時の診断内容
・治療費の契約内容
・実際に行われた治療内容
・精算済みの治療費

<h3>治療費の返金はケースバイケース</h3>

転院にあたり、治療費をすでに全額支払っている場合は、治療の進行度に応じて返金される場合もあります。
参考までに、たとえば公益社団法人日本臨床矯正歯科医会では、返金に関して次のような規定が設けられています。

治療のステップ金額判断の目安
全歯の整列60〜70%程度
犬歯の移動40〜60%程度
前歯の空隙閉鎖30〜40%程度
仕上げ20〜30%程度
保定0〜5%程度

※永久歯列期のマルチブラケット装置による治療の場合

(出典:公益社団法人日本臨床矯正歯科医会『日本臨床矯正歯科医会の診療報酬精算目安』)

ただし、上記はあくまで規定であり、具体的な精算額は治療の進み具合やかかった期間などによって千差万別です。
医院によって対応も異なるので、治療費を支払い済みの場合は早めに確認してみると良いでしょう。

まとめ:他院から来られる方は決して少なくありません

新しい環境への第一歩には、何かと不安がつきまとうものです。当院では、さまざまな事情を抱える患者さまにも安心して治療に向き合っていただくために、「転院・セカンドオピニオン外来」を取り扱っています。

まずは患者さまのお悩みや不安をお伺いし、時間をかけて診断を行いながら、ご一緒に納得のいく治療計画を導き出していくことを大事にしています。他院からの転院事例も多いので、引越し先の歯医者をお探しの際は、ぜひ『ザ・デンティスト南青山』までお気軽にご相談ください。

院長:奥 桃太郎


当院では、保険適用外の治療のみを行っています。 あらかじめご承知おきください。

※初診の際は、ご予約の時間より少し早めにご来院ください。

Clean & Safe

院内感染防止について細心の注意をはらっております。
安心して治療を受けていただくために治療機器の滅菌処理はもちろんのこと、院内全体に除菌水(EPIOS ECO SYSTEM)を導入しています。

ザ・デンティスト 南青山

〒107-0062 東京都港区南青山4-2-6 南青山426ビル 2F

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