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Director's diary 院長ダイアリー
2024.09.20

マウスピース矯正とは?メリット・デメリット、利用できないケースを解説

歯の矯正を考えていても
「器具を着けたまま人に会うのに抵抗がある」
「食事中の違和感が気になる」

などの理由から、なかなか踏み出せないという方も少なくありません。
こうした問題点を解決する手法として、近年注目を集めているのが「マウスピース矯正」です。

今回はマウスピース矯正の仕組みとメリット、そして注意しなければならないデメリットについてご紹介します。

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の器具を使って歯の矯正を行う治療法です。

ワイヤーやブラケットを使わずに、正しい配列が行われたマウスピースを装着し、歯を動かしていきます。
一定期間が経過すると、異なる型のマウスピースに入れ替え、少しずつ理想的な歯並びへ近づけていくのが特徴です。

日本で注目を集めたのは比較的に最近のことですが、アメリカでは1980年代後半から研究が進み、2000年代には急速に普及し始めました。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正には、次のようなメリットがあります。

・器具が目立ちにくい
・金属アレルギーのリスクがない
・食事や口腔ケアのタイミングで器具を外せる
・運動や楽器の演奏に支障をきたさない

■器具が目立ちにくい

もっとも大きなメリットといえるのが、器具の目立ちにくさです。

マウスピースは透明であるため、普段の生活でも比較的に目立ちにくく、人前に出るお仕事などでも安心して利用できるのが魅力です。

■金属アレルギーのリスクがない

従来のワイヤー矯正では、ブラケットとワイヤーにニッケルやクロム、コバルトなどの金属を用います。
そのため、稀なケースではありますが、金属アレルギーの症状が出ることがあります。

それに対して、マウスピースはポリウレタン樹脂などで作られるため、金属アレルギーが心配な方でも安心して利用可能です。

■取り外しが可能

マウスピースは患者さま自身で取り外しが可能です。
食事や歯みがき、吹奏楽器の演奏、スポーツなど、マウスピースが気になりやすいタイミングだけ外しておくといったことも可能なため、日常生活への影響を抑えられるのもメリットです。

要注意!マウスピース矯正のデメリット

さまざまなメリットがあるマウスピース矯正ですが、必ずしもすべての方におすすめできるというわけではありません。

以下のようなデメリットを踏まえたうえで選択することが大切です。

・1日20時間の装着が必要
・自己管理が求められる
・治療が長引く可能性がある
・歯ぎしりによって器具が壊れてしまうことがある
・装着したままの飲食は不可
・すべての症例に利用できるわけではない

■自己管理が求められる

特に注意しておかなければならないのが、自己管理の負担です。
マウスピースで矯正効果を得るためには、「1日20時間以上」の装着が必要となります。

装着し忘れたまま寝てしまったり、つい面倒になって器具を放置してしまったりすれば、計画通りに歯を動かすことができません。
また、定期的にマウスピースを交換する必要があるため、スケジューリングも正しく行う必要があります。

■治療期間が長引くことがある

「計画通りに装着できない」
「マウスピースが破損してしまう」

などの理由により、予想以上に治療期間が延びてしまうケースもあります。

■装着したまま飲食はできない

器具を装着したまま食事できるワイヤー矯正と異なり、マウスピースの装着中は基本的に水以外の飲食ができません。
取り外しは可能な点は便利ですが、必ず取り外さなければならない点を面倒に感じる方もいるでしょう。

すべての症例に利用できるわけではない

マウスピースではあまり大掛かりな矯正が行えないため、軽度から中度の症例にしか適用できないのもデメリットです。
マウスピース矯正が難しいとされるのは、次のような場合です。

マウスピース矯正が難しいケース

・歯の重なりや凸凹が重度
・左右の顎がずれている
・上下の顎の骨が前後
・左右にずれている
・ひどい歯ぎしりがある

ただし、どの程度ならマウスピースを利用できるのか自己判断はできません。
専門的なチェックが必要になるため、気になる場合は歯科医で診てもらうと良いでしょう。

「審美補綴」という“第三”の選択肢

今回ご紹介したように、マウスピースは器具が目立たないため、接客業の方などには特に適した矯正方法といえます。
しかし、残念ながらすべての症例に利用できるわけではなく、明確な自己管理も求められます。

自分の意思で毎日20時間以上装着しておくというのは意外に難しく、治療がうまくいかないケースもめずらしくはありません。
そこで、「ワイヤー矯正もマウスピース矯正も合わない」という場合は、第三の選択肢として「審美補綴(セラミック矯正)」を検討してみるのもおすすめです。

■審美補綴(セラミック矯正)とは

審美補綴とは、セラミックを被せて歯並びを整える矯正方法のことです。
必要最小限の範囲で歯を削り、上からセラミックを被せて噛み合わせや美しさを改善していきます。

■審美補綴のメリット

審美補綴のメリットは、何といっても治療期間の短さにあります。

・短期で綺麗な仕上がりを目指せる
・好みの白さを表現できる
・歯の形状も自由に選べる
・治療中の見た目が気にならない
・痛みがほとんどない
・後戻りの心配がない

矯正治療では、歯を動かすのに1年以上かかることもあり、どうしても美しく歯を並べられるまでに時間を要します。
審美補綴であれば、内容によっては7〜10日程度の短期で治療が終わるため、患者さまの負担が小さいのがメリットです。

また、芸能人のような白い歯や、自然で美しい形状も自由自在に実現できます。
さらに、治療中は仮歯を装着するため、見た目も気になりません。

当院の審美補綴については、以下のページで詳しくご紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

当院の治療法:審美歯科

まとめ

歯科矯正と一口に言っても、最適なアプローチは患者さまごとに異なります。
どんな方にも合う方法というものがないからこそ、患者さまとの一対一のコミュニケーションを大事にしていくのが歯科医としての重要な務めであると考えています。

当院では、完全個室による事前カウンセリングを行い、患者さまのお考えや悩み、目指したいゴールを丁寧にヒアリングしています。
歯並びや噛み合わせについてお悩みの方は、ぜひ『ザ・デンティスト南青山』までご相談いただければ幸いです。

院長:奥 桃太郎


当院では、保険適用外の治療のみを行っています。 あらかじめご承知おきください。

※初診の際は、ご予約の時間より少し早めにご来院ください。

Clean & Safe

院内感染防止について細心の注意をはらっております。
安心して治療を受けていただくために治療機器の滅菌処理はもちろんのこと、院内全体に除菌水(EPIOS ECO SYSTEM)を導入しています。

ザ・デンティスト 南青山

〒107-0062 東京都港区南青山4-2-6 南青山426ビル 2F

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