港区南青山の歯医者、ザ・デンティスト 南青山です。
顎のずれと噛み合わせの問題は、単に見た目の問題だけではなく、全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。日常生活におけるさまざまな不快感や痛みの原因となり得ます。特に頭痛や首の痛みに関連するというのは有名な話です。まずは影響についてご紹介します。
冒頭にもあった頭と首にくる痛みです。顎の位置が正しくないと、顎を支える筋肉や顎関節に不自然な負荷がかかります。通常、顎関節と顎を動かす筋肉は、咬み合わせる際に均等な力が分配されるように働きますが、顎の位置がずれていると、このバランスが崩れ、一部の筋肉や関節に過剰なストレスが集中します。過緊張や姿勢の悪化にもつながり痛みの原因となるのです。
不正咬合は、歯に不均等な圧力をかけ、早期の摩耗や破損を引き起こすことがあります。その程度や速度は個人によって大きく異なりますが、歯のエナメル質にも影響しており、場合によっては象牙質や歯髄が露出することも考えられます。
特に分かり易い不正咬合に開口(かいこう)と呼ばれる、上下の前歯が嚙み合わない症状があります。この場合、上下の前歯で食べ物を噛みきることなどが難しいです。
また、歯や顎の位置は、言葉を発する際に舌や唇の動きと連動しています。顎のずれや噛み合わせの問題があると、特に「さ」「た」「な」「ら」などの音を正確に発音するのが難しくなることが考えられます。
厳密には顎の位置が原因で睡眠時無呼吸症候群に影響することが考えられます。それほど多く見られる症状ではありませんが、顎が後方に位置する場合(下顎後退)、舌が気道を塞ぎやすくなり、睡眠中に呼吸が妨げられることが一因とされています。
実は大人になってからも、生活の変化や口腔内の状態によって、噛み合わせや顎の位置が変わることがあります。これは一体どういうことなのでしょうか?
まず、噛み合わせや顎のずれが起こる理由を簡単に見てみましょう。人の顎や歯並びは、遺伝が大きく影響します。また、成長の過程で顎の成長が均一でなかったり、歯が生えるタイミングや方向に問題があったりすると、噛み合わせや顎のずれが生じることがあります。
子供の頃によくあるのが、指しゃぶりや口呼吸、強く噛みしめる癖などです。これらは顎の成長に影響を与え、成人になってからもその影響が続くことがあります。また、事故による外傷や、顎関節症などの疾患が原因で顎の位置が変わることも考えられます。大人になってから歯を失うと、残った歯への負担が増え、顎の位置が変わることも原因です。
顔や口内の写真を撮影することから始めます。これは、顔のバランスや歯並び、噛み合わせの現状を把握するためです。顔の左右の対称性や、笑ったときの歯の見え方など、見た目に関わる多くの情報を得ることができます。また、治療の前後でどのような変化があったのかを比較する際にも、非常に役立ちます。
咬合器に取り付けた模型を使って、上顎と下顎の関係や歯の咬み合わせを詳しく調べます。この模型を使うことで、患者さんの口腔内の状態を正確に再現し、どの歯がどのように噛み合っているのか、どの部分に問題があるのかを具体的に分析することができます。
顎の動きや顎関節の状態を調べる機能検査も重要です。顎がスムーズに動かない、開け閉めするときに痛みがある、といった顎関節症の症状がある場合、それが顎のずれや噛み合わせの問題にどのように影響しているのかを知ることができます。
エックス線写真は、顎骨や歯根の状態、顎関節の構造を内部から見るために必要です。これにより、顎のずれの原因が内部の構造にあるのか、または歯並びの問題によるものなのかを判断する手がかりがわかります。
噛み合わせや顎のずれを正すことの重要性は、単に美しい笑顔を取り戻すこと以上の意味を持ちます。これらの問題は、見た目の問題だけでなく、日常生活におけるさまざまな不便や健康上のリスクに直結しています。
治療によって正しい噛み合わせが回復されれば、食事を楽しむことができ、顎関節の健康を保ち、頭痛や肩こりの軽減にもつながります。
港区南青山で歯医者をお探しの際は、ザ・デンティスト 南青山までご相談ください。
当院では、保険適用外の治療のみを行っています。 あらかじめご承知おきください。
※初診の際は、ご予約の時間より少し早めにご来院ください。
院内感染防止について細心の注意をはらっております。
安心して治療を受けていただくために治療機器の滅菌処理はもちろんのこと、院内全体に除菌水(EPIOS ECO SYSTEM)を導入しています。