歯並びの改善は、見た目の印象を美しくするだけでなく、日々の生活にも良い影響をもたらします。
一昔前は、歯科矯正といえば子どものうちに行うものというイメージを持たれることもありましたが、近年では大人で矯正治療を行うケースも増えています。
特に芸能人や有名人は歯並びを綺麗にする方が多く、ときには「歯の矯正で小顔になった」という声を耳にすることもあります。
今回は巷でときおり耳にする「歯列矯正の小顔効果」について、歯科医の目線からそのメカニズムを解説します。
重要な前提として、歯列矯正は小顔効果を目的とした治療ではありません。
本来の目的は、あくまでも歯並びや噛み合わせの改善を目指すことにあります。
たとえば、芸能人などのお話では「親知らずを抜いて小顔になった」という声を耳にすることもあります。
しかし、基本的に歯科医院で“小顔効果のみ”を目的とした親知らずの抜歯を行うことはありません。
抜歯は小規模とはいえ手術なので、歯茎や身体に負担がかかってしまいます。
そのため、歯科医が親知らずの抜歯を勧めるのは、すでに口腔内のトラブルが発生しているときや、ほかの歯に悪影響を与えてしまう場合などが一般的です。
そのうえで、噛み合わせの改善や親知らずの抜歯によって、結果的に小顔効果が生まれるというケースは十分に考えられます。
ここからは、そのメカニズムについて見ていきましょう。
歯列矯正でフェイスラインが変わる可能性としては、さまざまな要因が考えられます。
ここでは、代表的なものを3つご紹介します。
歯並びを整えることで直接的に小顔効果が表れるというわけではありませんが、フェイスラインをスッキリさせる効果は十分に期待できます。
具体的なケースとしては、次のようなものが挙げられます。
・出っ歯や受け口の改善による見た目の変化 ・不揃いな前歯や八重歯の矯正による見た目の変化 |
歯並びの凹凸が目立つ場合は、口を閉じていても顔つきに影響が出ることもあります。
特に歯の一部が顎よりも前面に出ている場合などでは、歯並びの改善によって見た目にも違いが生まれる可能性があります。
噛み合わせが悪い場合には、
「一箇所の歯に負担が集中する」
「左右どちらかで噛む癖がついている」
といった原因で、フェイスラインが歪んでしまうことがあります。
負担が集まるほうの筋肉ばかりが発達し、それに合わせて骨格が変化することで、顔のバランスが崩れてしまうのです。
この場合は、噛み合わせの改善によって負担の偏りを軽減すれば、顔のバランスが整いやすくなるという効果が期待できます。
前述のように、親知らずを抜くことで“結果的に”小顔になるケースはあり得ます。
その理由は、抜歯によって歯を支えていた顎の骨が痩せていくためです。
親知らずはもっとも外側にあるため、抜歯によって土台の骨が痩せれば、自然とフェイスラインも細くなっていくと考えられます。
歯列矯正は必ずしも小顔効果を保証するものではありませんが、次のような方は比較的にフェイスラインに影響が生まれやすいといえます。
・噛み合わせが原因でエラが張っている ・頬骨が出ている ・前歯の歯並びの凹凸が目立つ |
噛み合わせの悪化によって、顎の筋肉が不適切に発達している場合は、矯正によって解消される可能性があります。
また、上顎の親知らずは頬骨付近に位置するため、頬骨が出ている場合は、抜歯によってフェイスラインがスッキリすることもあります。
今回ご紹介したように、矯正治療の結果としてフェイスラインが整う可能性は十分に考えられます。
しかし、顔つきへの影響は個人差が大きいため、必ずしも小顔効果が得られるとは限りません。
そのうえで、歯並びや噛み合わせの改善は、見た目はもちろんのこと、機能面でも多くのメリットをもたらします。
当院では、患者さまお1人ひとりに合った治療方針を探るために、“完全個室”による診療と丁寧なカウンセリングを大事にしています。
歯並び・噛み合わせにお悩みの方は、ぜひ『ザ・デンティスト南青山』までお気軽にご相談ください。
院長:奥 桃太郎
当院では、保険適用外の治療のみを行っています。 あらかじめご承知おきください。
※初診の際は、ご予約の時間より少し早めにご来院ください。
院内感染防止について細心の注意をはらっております。
安心して治療を受けていただくために治療機器の滅菌処理はもちろんのこと、院内全体に除菌水(EPIOS ECO SYSTEM)を導入しています。