ページの先頭です

Director's diary 院長ダイアリー
2024.02.29

スポーツマウスガードの効果と歯科医で作る重要性を解説

マウスピース

スポーツマウスガードは、衝突から選手の歯や口腔内などを守る重要な役割を持っています。
また、単にケガから身を守るだけでなく、選手の健康状態やパフォーマンスに大きな影響を与えるアイテムでもあります。

正しく装着しなければ、重大なケガにつながる危険性もあるため、歯科医としてはマウスガードをスポーツ用具やシューズと同じくらいに大切なものと考えています。

今回は、マウスガードの効果や歯科医でカスタムメイドのものを作ってもらう重要性についてご紹介します。

マウスガードの役割と効果

まずは、マウスガードの役割と効果について見ていきましょう。

■マウスガードの役割

・歯や口腔内の保護
・脳しんとうのリスク軽減
・歯や顎への負荷軽減
・安心感によるパフォーマンスの向上

マウスガードの基本的な役割は、歯や口のケガから身を守ることにあります。
高性能な衝撃吸収材によって、強い衝撃から歯を守るとともに、脳しんとうや顎へのダメージも未然に予防できます。

また、もう1つの重要な効果として、欠けた歯が口腔内を傷つけるのを防ぐという側面もあります。
さらに、安心感による心理的な作用も働き、パフォーマンスの向上につながるケースも多いです。

マウスガードとスポーツの関係性については、さまざまな分野で研究が進められており、筋力の発揮にも良い影響を及ぼす可能性があると考えられています。

■マウスガードが推奨されるスポーツ

ボクシングなどの格闘技においては、古くからマウスガードが普及してきた歴史があります。
また、激しい衝突が起こるアメリカンフットボールやラグビー、ラクロス、ホッケーなどでも、年代や性別によってはマウスガードの着用が義務付けられています。

そのうえで、近年ではサッカーや野球、バスケットボール、水球といった球技でも、安全面から装着が推奨されるようになっています。
プロ選手はもちろん、部活動でも普及しており、マウスガードの重要性は年々注目度を高めているといえるでしょう。

マウスガードの種類とそれぞれのメリット・デメリット

マウスガードには大きく分けて3つの種類があります。ここでは、それぞれの特徴について簡単に見ていきましょう。

■スポーツ用品店などで購入できるカスタムフィットタイプ

スポーツ用品店などでは、お湯などで軟らかくして自分で作成するタイプのマウスガードが扱われていることもあります。
安価で手軽に手に入るのがメリットですが、噛み合わせの調節が行えず、適合性や装着感が不十分になりやすい点が大きなデメリットです。

歯や顎の一部に衝撃が集中すれば、歯がのめり込んだり骨が折れたりする危険性もあります。
そのため、マウスガードとしての本来の役割は、残念ながら十分に果たせないといえるでしょう。

■専用サイトに歯型を配送して作ってもらうタイプ

インターネットなどで型取りキットを取り寄せ、自分でとった歯型を専用サイトに送り、完成したマウスガードを送ってもらうという方法もあります。
しかし、こちらも歯科医の診察が行われていないことから、スポーツ用としてはおすすめできません。

衝撃吸収の度合いや歯並びへの影響などは考慮されていないため、万が一の際にマウスガードの役割を果たせない危険性があります。

■歯科医で作成するカスタムメイドタイプ

もっとも適合性が高く、マウスガード本来の効果を発揮できるのは、歯科医で作成するカスタムメイドタイプです。
歯科医師あるいは歯科技工士によって作成され、的確な微調整も行えるため、違和感が少なく衝撃吸収の効果もきちんと得られるのが特徴です

歯科医でマウスガードを作る重要性

スポーツで使うのであれば、やはり安全性を考慮して歯科医でカスタムメイドタイプのものを作ってもらうことが重要です。
ここでは、歯科医で作るのが重要とされる理由について見ていきましょう。

■その人に合った“1点もの”の仕上がり

歯科医でマウスガードを作成する場合は、あらかじめ診察を行ったうえで型取りをするため、個人の特性に合った“1点もの”ができあがります。
本来、年齢や参加する種目によっても適切な形状は異なるため、精度の高いものを作るにはどうしても専門的な視点が必要となるのです。

仕上がった完成品は適合性に優れ、発音もしやすいため、装着時の違和感がほとんど感じられません。
自然に衝撃を吸収する構造となっているため、安全性が高く、しっかりと噛み締めても安心感があります。

スポーツマウスガード

■厚生労働省の見解

厚生労働省の見解によれば、マウスガードは次の方法で作成されるべきであるとされています。

1.歯科医師あるいは歯科技工士が作成するか
2.病院または診療所の歯科医師から委託を受けた歯科技工所において、指示書に基づいて有資格者が作成する

また、マウスピース等を患者に装着する行為は、「歯科医師の専門的な判断や技術がなければ人体に危険を及ぼす歯科医行為に該当される」と言及されています。
歯科医の診療を介さない方法は、厚生労働省でも問題視されている部分があるため、判断には十分な注意が必要です。

歯科医としては、やはりきちんと歯科医師の診察を受け、安全性の高いマウスガードを着けてもらいたいと考えています。

まとめ

スポーツマウスガードには衝撃から歯や顎、脳を守り、選手の集中力を最大限に引き出す重要な役割があります。
入手方法はさまざまですが、精度の高いものを作るためには、きちんと歯科医で診療を受ける必要があります。

当院でもスポーツマウスガードのカスタムメイドを行っており、選手1人ひとりの特性やスポーツの種目に合わせ、丁寧に診察やカウンセリングを行ったうえで、最大限のパフォーマンスを発揮できるものを製作しています。
デザインなどの要望も柔軟に実現できるので、世界に1つしかない「自分のためのマウスガード」をお求めの方はぜひ『ザ・デンティスト南青山』までお気軽にご相談ください。

院長:奥 桃太郎


当院では、保険適用外の治療のみを行っています。 あらかじめご承知おきください。

※初診の際は、ご予約の時間より少し早めにご来院ください。

Clean & Safe

院内感染防止について細心の注意をはらっております。
安心して治療を受けていただくために治療機器の滅菌処理はもちろんのこと、院内全体に除菌水(EPIOS ECO SYSTEM)を導入しています。

ザ・デンティスト 南青山

〒107-0062 東京都港区南青山4-2-6 南青山426ビル 2F