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Director's diary 院長ダイアリー
2023.11.22

歯が抜けたときの3つの治療法とそれぞれのメリット・デメリット

虫歯

むし歯や歯周病などを抱えたままにしていると、食事や歯みがきのときに、突然歯が抜けてしまうことがあります。

歯が抜けてしまった状態を治療するには、大きく分けて次の3つの選択肢があります。

  • 入れ歯治療
  • ブリッジ治療
  • インプラント治療

今回はそれぞれの治療法の特徴やメリット・デメリットを簡単にご紹介いたします。

歯が抜けたまま放置はNG!その理由とは?

まず、前提として理解しておきたいのは、歯が抜けたまま放置するのは決して望ましくないという点です。

ここでは、歯が欠損した状態をそのままにしておくデメリットについて確認しておきましょう。

■残った歯に悪影響を及ぼす

歯には、本来あるべき場所にほかの歯がなくなると、空いているスペースに寄っていくという習性があります。
そのままの状態を放置すると、抜けた歯の両隣や噛み合う上下どちらかの歯が、傾いたり不自然に伸びたりしてしまうのです。

その結果、歯並びの崩れや噛み合わせの崩壊により、口腔内全体に悪影響を及ぼしてしまいます。
また、咀嚼したときの負担が分散されず、残った歯に集中するため、歯全体の寿命も短くなってしまいます。

■見た目や表情に悪影響を及ぼす

歯並びが悪化すれば、当然ながら見た目にも影響が出てきます。
噛み合わせが崩れることにより、表情や容貌が変化してしまったり、実際よりも老けて見られるようになったりするリスクがあります。

また、抜けた歯の位置によっては、以前のように思い切り笑えず、自信を持ってコミュニケーションに臨めなくなってしまう可能性もあるでしょう。

■肩こりや認知症のリスクが上昇する

肩こりや認知症といった身体的なリスクが高まってしまうのも、抜けた歯を放置する大きなデメリットです。
研究によれば、歯を欠損したまま放置した場合、入れ歯などで適切に噛み合わせを回復するのに比べて、認知症の発症リスクが最大で1.9倍にもなるという結果も示されています。

このように、歯が抜けた状態を放置するのは、口腔内だけでなく見た目や身体全体にも悪影響をもたらすNG行為です。
できるだけ早いタイミングで歯科受診をして、適切な治療を行いましょう。

治療法1:入れ歯治療

歯の欠損に対応する代表的な治療方法としては、入れ歯があげられます。
失った歯の本数に応じて義歯をつくり、残っている歯に引っ掛けて装着する方法です。

その歴史はとても古く、国内では16世紀ごろから木製の入れ歯が実用化されていたとされています。
以下のように、入れ歯は実用的で治療も比較的簡単である一方、いくつか気になるデメリットがあるのも確かです。

メリット
・治療期間が短い
・隣り合っていれば複数の欠損歯にまとめて適用できる
・自費診療も可能
デメリット
・噛む力の回復度合いはやや弱い
・見た目に影響が出やすい
・装着時に違和感を覚えやすい
・部分入れ歯の場合は隣の歯に負担がかかる
・お手入れが面倒
・時間の経過によってサイズが合わなくなることがある

治療法2:ブリッジ治療

ブリッジ治療とは、両隣の歯を土台にして、そのうえに連結された人工の歯をブリッジ(橋)のようにかぶせる手法です。

メリット
・見た目の違和感が生まれにくい
・装着時の違和感が少ない
・保険診療を選べば比較的に低コストで治療できる
デメリット
・両隣の歯を削らなければならない
・適用できない事例がある

ブリッジ治療は見た目や着け心地の違和感が少ないのが利点です。
しかし、大きなデメリットとして、ブリッジの土台とするために、両隣の健康の歯を一部削らなければならないという点があげられます。

削った歯は後から元に戻せないため、慎重に判断する必要があるのです。
また、両隣の歯には大きな負担がかかるので、長い目で見れば「共倒れ」になってしまうリスクもあります。

削らないブリッジ
当院では、健康な歯を削るという大きなデメリットを避けるために、MI(最小限の侵襲)のコンセプトに基づき、保険適用外で「削らないブリッジ」による治療を行っています。
本来削るはずの部分に合わせてパットを作成し、そこに接着させることで機能や審美性の回復を図る方法です。

インプラント治療

失った部分の顎の骨に、人工の歯根を埋め込み、その上にセラミックなどでできた歯をかぶせる方法です。
入れ歯やブリッジと比べて天然の歯に近い構造を回復できるため、さまざまなメリットがある方法でもあります。

反面、費用が高額になりやすい点には注意が必要です。

メリット
・噛む力が回復しやすい
・自然で美しい見た目を実現できる
・周囲の歯に負担がかからない
・噛んだ際の違和感が少ない
・金属アレルギーの心配がない
・メンテナンスを行えば半永久的に使用可能
デメリット
・外科手術が必要
・場合によって治療期間が長くなる
・治療費は高額

歯がなくなってしまった場合や、抜歯を免れない場合では、機能や審美性の回復を目指すうえでインプラントが最適なケースも多いです。
ただし、費用は高額になってしまうので、信頼できる歯科医を見つけて事前に細かく相談してみるのがおすすめです。

当院でのインプラント治療については、以下のページで詳しくご紹介しているので、よろしければ参考にしてみてください。

インプラント治療

まとめ

歯を失ってしまったときには、あまり対処を先延ばしにせず、できるだけ早い段階で相談してもらいたいというのが歯科医の素直な感情です。
しかし、治療法によっては費用が高額になるケースもあるので、いきなり治療方針を決断するというのも難しい面はあるでしょう。

当院では、歯科治療に対する不安や悩みを抱えた患者さまに向けて、「完全個室による丁寧なカウンセリング」を大事にしています。
慌てて治療に入るのではなく、じっくりとお話を伺いながら、疑問や不安を1つずつ解消したうえで、一緒に方針を検討していくスタイルをとっています。

歯のトラブルをお抱えの方は、ぜひ『ザ・デンティスト南青山』までご相談ください。

院長:奥 桃太郎


当院では、保険適用外の治療のみを行っています。 あらかじめご承知おきください。

※初診の際は、ご予約の時間より少し早めにご来院ください。

Clean & Safe

院内感染防止について細心の注意をはらっております。
安心して治療を受けていただくために治療機器の滅菌処理はもちろんのこと、院内全体に除菌水(EPIOS ECO SYSTEM)を導入しています。

ザ・デンティスト 南青山

〒107-0062 東京都港区南青山4-2-6 南青山426ビル 2F