歯医者(歯科医院)を選ぶときには、どのような点を重視すべきなのでしょうか。
自宅からの通いやすさや評判、治療方針、医院の清潔感など、歯医者(歯科医院)を見極めるポイントにはさまざまなものがあります。
そのなかでも、意外に見落としてしまいがちな条件といえるのが、「完全個室の有無」です。
完全個室は以下のような方にとって、とても大きな利点あります。
・誰にも治療中の姿を見られたくない ・口腔内を見られるのが恥ずかしい ・人の目が気になってしまう ・治療に関する疑問や不安を気兼ねなく尋ねたい |
今回は、完全個室の歯医者(歯科医院)で治療を受けるメリットについて見ていきましょう。
「完全個室」とは、一部屋ごとに壁や扉できちんと仕切られたつくりのことです。
パーテーションなどで簡易的に仕切るだけの診療室と異なり、プライベートな空間を確保できることから、歯科先進国とされるヨーロッパなどではすでに業界標準となっています。
しかし、日本ではそれほど普及しておらず、大きな空間をパーテーションで区切ったり、扉のない半個室が採用されたりするケースが多いのも現状です。
歯医者(歯科医院)を完全個室にすることで、具体的にどのようなメリットが生まれるのでしょうか。ここでは、患者様から見たときのメリットとして、3つの利点をご紹介します。
歯科治療では問診票やカルテ、検査記録、歯の状態といったさまざまなデータが必要であり、診療中にこれらの情報が会話として発される場面も少なくありません。
そのなかには、むし歯の状態や口腔内に関する情報も含まれるため、周囲の人に聞かれれば恥ずかしく感じてしまう面もあるでしょう。
たとえ周りからは自身の姿や顔が見られていなかったとしても、何気ない会話を聞かれてしまうこと自体に抵抗を感じる方は意外に多いものです。
完全個室の医院であれば、これらの個人的な情報が周囲に漏れてしまう心配はありません。
また、診療中には、モニターに口腔内の写真を映しながら説明をするシーンもあります。
このとき、簡易なパーテーションだけでは、どうしても隣の診療スペースからモニターが見えてしまう場合があります。
完全個室であればこうした心配もないため、プライバシーを守った状態で治療を進められるのが最大のメリットです。
2つめのメリットは、感染予防の効果が高いという点にあります。
もちろん、ほとんどの歯医者(歯科医院)では、きちんと感染症対策が行われているのが前提です。
そのうえで、やはり完全個室のほうが、エアロゾルの飛散などによるリスクは低下しやすいといえます。
完全個室は、プライベートな空間で治療を受けているという安心感が得られるのもメリットです。
周囲の雑音がシャットアウトされるため、医師側は治療に集中しやすく、患者様もリラックスした状態で過ごせるでしょう。
また、周囲の目を気にすることなく、医師と患者様との間で風通しの良いコミュニケーションが図れるのも利点です。
「周りの目を気にするあまり、少しの痛みなら我慢してしまう」
「気になる点があっても、周囲の目があるとなんとなく気が引けて質問できない」
といった悩みも、完全個室ならスッキリ解消されます。
患者様目線で考えれば、完全個室には特に目立ったデメリットがありません。
それにもかかわらず、国内の歯医者(歯科医院)ではなかなか普及していかないのが現状です。
ここでは、その理由について少しご説明させていただけたらと思います。
完全個室の実現が難しい理由の1つとして、コスト面の課題が挙げられます。
完全個室にする場合、壁や扉などの構造が複雑化したり、必要な空調設備が増えたりするため、どうしても導入コストがかさんでしまうのです。
また、大部屋と比べて同じスペースで設置できる診療台数も少なくなるので、広い敷地の確保が難しい都心部などでは、より実現のハードルが高いと考えられます。
個室になると動線が複雑化するため、医院側から見れば、オペレーションが難しくなってしまうというデメリットがあります。
通常よりも高度なチームワークや管理能力が求められるため、技術的な側面から導入が難しいと感じられる場合もあるでしょう。
そのうえで、特に大きな問題は教育面の課題です。診療空間が分離してしまうため、誰が何をしているかを把握することができず、いわゆるOJT(On The Job Training)が実施しにくいのです。
必要に応じて、経験が浅い医師をサポートするといった柔軟な動きが難しいので、スタッフの力量差が大きな医院では少し導入ハードルが高いといえます。
当院では、“プライベートな空間での治療”をとても大切なポイントとして捉え、完全個室を実現しています。
なぜなら、1人ひとりの患者様にじっくりと向き合い、丁寧にお話を聴かせていただくなかで、初めて納得感のある治療が行えると考えているためです。
また、完全個室の障壁になりがちな技術・教育面の課題についても、各分野のスペシャリストによる「チーム医療」の導入によって解消しています。
「一度じっくりと自分の歯について尋ねてみたい」「周りの目を気にせずに治療を受けたい」という方は、是非『ザ・デンティスト南青山』までご相談ください。
院長:奥 桃太郎
当院では、保険適用外の治療のみを行っています。 あらかじめご承知おきください。
※初診の際は、ご予約の時間より少し早めにご来院ください。
院内感染防止について細心の注意をはらっております。
安心して治療を受けていただくために治療機器の滅菌処理はもちろんのこと、院内全体に除菌水(EPIOS ECO SYSTEM)を導入しています。