「むし歯がひどくなっているのに、なかなか歯医者に通えない…」
仕事や育児の忙しさ、歯科治療への恐怖感など、事情は人によってさまざまですが、むし歯を放置してしまう方は意外にも多いものです。
そうなると、どうしても気になるのが
「このまま放っておいたらどうなるの?」
という不安ではないでしょうか。
むし歯を放置している方にとって、主に気になってしまう問題には次の3つが挙げられます。
今回は、以上の3つの疑問に1つずつお答えしていきます。
歯科検診を受けて「C」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
これは、むし歯の進行度合いを5つのステージで表したものです。
一般的に「歯が痛い」と感じられるのはC2の頃からで、C3になると我慢ができないくらいの痛みに発展します。
その後、C4になると痛みを感じなくなることもありますが、むし歯菌が根っこまで侵入しているため、早急な治療が必要となります。
一般的に、「歯がボロボロ」と表現されるのはC3やC4程度の進行度の場合です。
いわゆる末期むし歯にあたるC4は、次のような症状が見られるのが特徴です。
こうした自覚症状がある場合、むし歯はかなり進行していると判断できるため、やはり早めに歯科医へかかるのがおすすめです。
むし歯が進行している場合には、このまま放っておいたらどうなってしまうのか不安に感じられるものです。
ここでは、むし歯を放置するリスクについてお話しします。
当然のことながら、一度むし歯になってしまうと、基本的にはそのまま自然に治る可能性はありません。
初期段階であれば、歯みがきのやり方を変えるなどで快方に向かうこともありますが、痛みなどの自覚症状が現れてからはそのまま進行してしまう場合がほとんどです。
なお、むし歯がさらに進行すると痛みがなくなることもありますが、これは前述の通り、あくまでも一時的に神経への干渉が減少するためにすぎません。
やはり、痛みを感じたらすぐに歯医者で受診するのが理想的といえるでしょう。
一般的には、むし歯が進行すればするほど治療の選択肢が狭まります。
C4の状態を放置しておくと、最終的には骨まで溶けてしまう恐れがあり、最悪のケースでは入れ歯以外の選択肢がなくなってしまいます。
古来より、むし歯は人間の死因のうち大きな割合を占める病気でした。
むし歯が悪化すると全身にも影響が現れ、健康を大きく害してしまうリスクがあるのです。
たとえば、放置されたむし歯は次のようなリスクを引き起こす可能性があるとされています。
原因や関連性についてはエビデンスが不十分なものもありますが
「あまり噛まないで食べることによる内臓への負荷」
「むし歯菌が血管や神経、脳に達するリスク」
によって、全身に悪影響を及ぼす可能性は十分にあると考えられています。
さて、少し前置きが長くなってしまいましたが、やはりもっとも重要なのは「治療しても手遅れではないか?」という疑問ではないでしょうか。
ここからは末期むし歯と治療について詳しくご紹介します。
結論からいえば、ひどいむし歯でも決して諦めてほしくないというのが素直な思いです。
患者様には「歯がボロボロで手遅れ」と思えるような状態でも、歯科医から見ればまだ十分に手を施せるというケースは決して少なくありません。
当院でも、次のような悩みをお持ちの方に寄り添い、「ひどいむし歯を本気で治したい」と考えています。
具体的な症例と治療の経過については、以下のページで詳しくご紹介しているのでぜひご参考にしてみてください。
重度のむし歯の場合、治療の方法は歯の根っこを残せるかどうかで大きく変わってきます。
根っこを残せる場合、崩壊しているむし歯の部分をすべて取り除き、根っこの治療を行ったうえで土台を設置し、差し歯を立てることとなります。
一方、根っこを残せない場合は、原則として抜歯をしなければなりません。
そのうえから、必要に応じてブリッジや部分入れ歯、インプラントを行って治療を進めます。
最後に、ひどいむし歯について気にされやすい質問をご紹介します。
健康な口腔状態を保つためには、やはりできるだけ自分の歯を残したいと考えるものです。
実際のところ、歯が残っている本数が多いほど、平均寿命も長いという研究データも出ており、自分の歯を残すメリットはとても大きいといえるでしょう。
しかし、残念ながら次のような場合では、抜歯しなければならないケースもあります。
歯を残せるかどうかは、根っこの状態によるので、なかなか患者様ご自身では判断が難しいといえます。
自分の歯の状態を知るためには、やはり信頼できる歯科医を見つけて、丁寧に診断してもらうのが近道です。
なお、当院ではどうしても歯を残したいという患者様に、以下の治療をご提案することもできます。
治療の成果は具体的な状態にもよりますが、歯を残せる可能性が高まる方法として選択肢をご用意しています。
誤解されてしまいやすいポイントですが、むし歯と歯周病は異なる原因菌によって発症する病気です。
むし歯の場合はむし歯菌、歯周病の場合は歯周病菌が原因となるため、発症のメカニズムに直接的な関係性はありません。
しかし、歯並びや歯みがきの習慣の悪化、喫煙、唾液の減少といった共通の原因も数多くあるので、むし歯と歯周病が同時に進行してしまうケースは決して少なくありません。
そのため、治療は同時に進めていくこととなります。
歯周病や歯槽膿漏とひどいむし歯の治療例については、以下のページでご紹介しているのでぜひご覧ください。
ひどいむし歯を放置されるのは、多くの場合が「歯医者に行かなければならないのはわかっているけど足が向かない」という方です。
その理由はさまざまですが、当院ではそうした方にこそ、ぜひご相談していただきたいと考えて治療方針を設定しています。
当院では患者様1人ひとりとじっくり話し合える「カウンセリング」をとても大切に考えています。
といった疑問をスッキリと解消し、納得したうえで治療へと進んでいきます。
歯科治療に不安やトラウマを抱えている方や、ひどいむし歯に悩んでいる方は、ぜひ『ザ・デンティスト南青山』までご相談ください。
院長:奥 桃太郎
当院では、保険適用外の治療のみを行っています。 あらかじめご承知おきください。
※初診の際は、ご予約の時間より少し早めにご来院ください。
院内感染防止について細心の注意をはらっております。
安心して治療を受けていただくために治療機器の滅菌処理はもちろんのこと、院内全体に除菌水(EPIOS ECO SYSTEM)を導入しています。