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Director's diary 院長ダイアリー
2022.11.21

歯科恐怖症は大人でもめずらしくない?原因と対処法を一緒に考えましょう

虫歯

「歯医者に行かなければならない」とわかっていても、なんとなく足が遠のいてしまう…。
こういった経験をお持ちの方は、決して少なくないのではないでしょうか。

しかし、歯科恐怖症の場合はその感情が特に強くなり、周りの人にもなかなか理解できないほどの恐怖心や抵抗感を抱いてしまうことがあります。

「歯医者に行くことを考えただけで憂鬱になってしまう」という悩みから
場合によっては「ネガティブな感情が昂って泣いてしまう」といったケースもあるのです。

今回は歯科恐怖症の特徴や原因、対処法について解説します。歯科治療に苦手意識を持っている方にとって、一歩を踏み出せるきっかけになれたら幸いです。

人知れず悩む方は多い…歯科恐怖症の症状と特徴

まずは、歯科恐怖症の基本的な特徴をご紹介します。

■歯科恐怖症の症状

歯科恐怖症の主な症状としては、以下のような例が挙げられます。

  • 歯の治療を考えるだけで動悸やめまいがしてしまう
  • 大量の発汗や過呼吸が起こる
  • 歯を削るドリル音で身体がこわばってしまう
  • 治療時に吐き気を催す
  • 診療台に座れない、あるいは一定時間座っていられない
  • 意識を失ってしまう

一般的な不安や恐怖感とは異なり、治療について考えただけで身体に変化が生じたり、極端な場合は治療中に意識を失ったりしてしまうケースもあります。

■恐怖性不安障害の一種

WHO(世界保健機関)は、歯科恐怖症を「恐怖性不安障害」の1つに分類しています。
これは、特定の状況や物事に対して極度の不安や恐怖を感じてしまう疾患のことであり、よく知られているものとしては「高所恐怖症」「閉所恐怖症」などが挙げられます。

心の病気の1つとされてはいますが、パニック障害やうつ病とは異なり、「歯医者」という特定のシチュエーションが対象となっているのが特徴です。

■歯科恐怖症の方の割合

歯科恐怖症の症状にはグラデーションがあるため、明確な患者数は明らかになっていませんが、全国でおよそ500万人、だいたい20人に1人の方が該当する悩みを抱えているとされています。
決してめずらしくない割合と言えますが、症状の性質上から、なかなか悩みを打ち明けられないという方も多いのでしょう。

歯科恐怖症の原因

歯科恐怖症は人それぞれに異なった経緯で発症するため、「これが原因」と明確に断定するのは難しい面があります。
ただ、基本的には過去の治療によって生じたトラウマが関係しているケースが多いです。

  • 治療中の痛みが強かった
  • 抜歯後に痛みがなかなか引かなかった
  • 麻酔で気分が悪くなってしまった
  • 担当医に苦手意識を持ってしまった

治療の影響によるものだけでなく、「担当医に怒られてしまった」などの心理的なきっかけも原因になり得ます。
また、特に思い当たるフシがない方は、幼少期の治療で何らかのトラウマが生まれていたという可能性も考えられます。

さらに、「周りの人からネガティブな治療経験を聞いた」ことなどで、強い苦手意識が生まれるケースもあります。

歯科恐怖症の対処法

前述のように、歯科恐怖症の原因にはさまざまなものがありますが、いずれにしても「苦手意識を少しずつ解きほぐしていく」のがもっとも基本的な対処法と言えます。

そのうえで、具体的にどのような方法が考えられるのか、いくつかのパターンをご紹介します。

■相性の良い歯科医を見つける

一口に歯医者と言っても、技量はもちろん、人柄や治療に対する考え方もバラバラです。
「なんとなく自分とは合わないな」と感じたら、無理に我慢するのではなく、他の歯科医に相談してみるのも1つの方法です。

不安や悩みを安心して打ち明けられる歯科医に出会えれば、苦手意識を乗り越えられる可能性が高まります。

当院では、現在の治療法に不安や疑問を感じている方に向けて、「セカンドオピニオン」の外来を取り扱っています。

他院で治療がうまくいかなかった方も多数ご利用されていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

▶︎セカンドオピニオンについて

■治療法について知る

子どもの頃のトラウマが原因となっている場合には、その頃と比べて歯科治療の技術が大幅に進歩しているため、少しイメージを転換してみるのもおすすめです。

時代の変化とともに、痛みの少ない治療法が発展しているので、改めて調べてみるのも良いでしょう。

当院では、ストリークレーザーによる痛みのない治療を導入しており、ほとんどのむし歯治療を麻酔なしで行うことができます。

関心を持った方は、以下のページから詳しい治療内容についてご覧ください。

▶︎麻酔しない・痛くない治療

■歯科麻酔による鎮静法を利用する

麻酔によって心理的な負担を取り除き、快適に治療を受けられるようにする「笑気吸入鎮静法」「静脈内鎮静法」などの方法もあります。

いずれも心身をリラックスした状態に導き、歯科治療への恐怖を軽減させるのが目的です。

ゆっくり焦らず向き合いましょう

当院では、患者様との信頼関係を特に大切なものとして考えているため、不安や疑問を放置したまま治療へ進んでしまうことはありません。

事前のコミュニケーションにじっくりと時間をかけ、 “完全個室”でリラックスしてお話を聞ける体制を整えています。

 「治療についていろいろ聞きたいけれど、怖くて質問できなかった」「過去のトラウマも理解してもらったうえで治療計画を立てたい」という方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。


当院では、保険適用外の治療のみを行っています。 あらかじめご承知おきください。

※初診の際は、ご予約の時間より少し早めにご来院ください。

Clean & Safe

院内感染防止について細心の注意をはらっております。
安心して治療を受けていただくために治療機器の滅菌処理はもちろんのこと、院内全体に除菌水(EPIOS ECO SYSTEM)を導入しています。

ザ・デンティスト 南青山

〒107-0062 東京都港区南青山4-2-6 南青山426ビル 2F

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