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Director's diary 院長ダイアリー
2022.10.19

自費診療(自由診療)とは?歯医者で利用するメリット・デメリットを患者さま目線で解説

医療の現場と比較すると、一般の方々が自費診療に抱くイメージは、どちらかと言えば

「高い」

「いくらかかるか不安…」

といったマイナスのものも多いのではないでしょうか。

日本には優れた公的医療保険制度が設けられているので、なるべくそちらを活用したいと考える方が多いのは自然なことです。

しかし、歯科治療にあたって、自費診療には見逃せないメリットが数多くあります。

今回は、なぜ当院が「完全自費診療」の方針をとっているのかも含めて、自費診療の特徴をご紹介させていただければと思います。

自費診療とは?保険診療との違い

まずは、自費診療の基本的な特徴について、保険診療との違いから簡単にご説明します。

保険診療の基本的な仕組み

日本では誰でも等しく基礎的な医療サービスを受けられるように、「国民皆保険制度」が採用されています。

これはすでに広く知られている通り、加入している保険組合が医療費の7〜8割を負担することで、患者さまの医療費負担を2〜3割に抑える仕組みです。

しかし、「すべての人に必要最低限の医療サービスを」という前提に成り立っているので、どんな治療法や薬でも適用できるわけではありません。

治療法や薬などについては、細かな規定が設けられているため、個人個人に合わせた規定外の治療は行えないのです。

そのため、同じ治療を受けるのであれば、どの医療機関であっても、医師の技術や経験に関わらず同じ点数が加算される仕組みとなっています。

自費診療の基本的な仕組み

自費診療とは、公的な医療保険制度を使わず、治療費を患者さまが全額自己負担する方法です。


ただし、あくまで治療費の100%を負担しなければならないというだけで、単に高額な医療を指す言葉ではありません。

補助が出ない(=10割負担)という点以外は、保険診療とトータルコストがそれほど変わらない治療法も存在します。

保険診療のように、治療法などの細かな制限を受けずに済むため、一人ひとりに合わせた柔軟な治療が行える(=自由診療)のが魅力と言えます。

また、治療の金額やコースも医療機関ごとに決められるので、医院それぞれの価値観が強く反映されやすいのも特徴です。

保険診療と自費診療のメリット・デメリット

保険診療と自費診療には、それぞれに異なるメリット・デメリットがあります。

保険・自費診療比較

それぞれ目的が異なるので、一概にどちらを選ぶべきとは断言できません。

保険診療の範囲であっても、痛みを取り除くなどの最低限の問題には対処できるので、「費用をとにかく抑えたい」という場合には適した選択肢と言えます。

しかし、歯科治療においては利用できる材料も限られてしまうので、やはり自費診療の方が実現できることの幅は格段に広がります。

ここでは、自費診療でできるようになることの例を見ていきましょう。

自費診療で「できるようになること」の例

一例ではありますが、自費診療によって広がる治療方法の具体例をご紹介します。

・セラミック、ジルコニア、貴金属(プラチナ、ゴールド)を使って治療できる

・インプラント治療(チタン合金、ジルコニア)ができる

・ホワイトニングができる

・レーザー治療ができる

・再生医療ができる

・歯科矯正が行える(外科的な治療が必要な一部のケースは保険適用可)

・予防歯科(むし歯菌の殺菌、歯垢・歯石の除去)ができる

・カウンセリングにじっくりと時間をかけられる。

このように、あまり知られてはいませんが、歯科の分野においては特に自費診療でできるようになることの幅が広いのが特徴です。

これは歯科治療がただ単に機能を治すだけでなく、審美的な課題のクリアによる「より豊かな生活」へのサポートも目的としている点にあると考えられます。

また、自費診療になることで、医院側もお一人おひとりにじっくりと時間をかけられるようになるのも特徴です。

当院でもじっくりとカウンセリングを行ったうえで、不安や疑問をていねいに取り除きながら、最適な治療法を見つけていく方針をとっています。

合わせて知りたい!自費診療とお金のQ&A

最後に、自費診療を利用するうえで知っておきたいポイントをお金にまつわるテーマからご紹介します。

Q:高額療養費制度は使える?

高額療養費制度は、保険診療で払う医療費が自己負担限度額を超えた場合に利用できるものです。

自費診療には使うことができないのでご注意ください。

Q:医療費控除の対象になる?

自費診療は原則として医療費控除の対象外ですが、歯科治療においては対象になるものもあります。

たとえば、金やポーセレンのように一般的にも使われることが多い歯科材料を使った治療については、保険適用外であっても医療費控除の対象になります。

また、お子さまの歯列矯正についても、矯正を受ける年齢や目的などにおいて必要と認められる場合は対象になります。

一方、美容を目的とした大人の歯列矯正は対象にならないので注意が必要です。

保険診療のデメリットに治療内容の制限についてありますが、この制限で実際に患者様に与えるデメリットの一つは通院回数が増えてしまうことです。

例えばある治療処置やその治療後に必ず検査で終えないと、患者様の主訴である治療を進められない処置があります。

現実これらの保険ルールにもとづいて治療を進めてないクリニックは存在しますが、原則とおりに治療を進めるとルール上通院回数は増えてしまいます。

この事から患者様にとって通院疲れが生じ、最終的な治療に取り掛かる前に不通院となってしまうケースがあります。

また、自由診療と表向きにHP等で発信する場合は原則保険医療機関を脱会しないといけません。

ちなみに私は保険医資格を返上(脱会)済みです。

要するに自由診療をメインとしていても、保険医療機関であれば、患者様が保険治療を要求した場合は、保険診療を断ることはできません。

まとめ

自費診療には、保険診療では手が届かない治療方法が実現できるとともに、患者さまへの細やかなアプローチが可能になるというメリットがあります。

当院では、

「お一人おひとりにしっかりと時間を確保したい」

「状況に合った最適な治療法を選んでいただきたい」

という考え方に基づき、『完全自費診療』の方針を採用しています。

ひどいむし歯などで他院にお断りされてしまった方などもご相談いただけるので、まずはお気軽に歯のお悩みをお聞かせください。

ご要望や不安に向き合い、解決方法をご提案させていただきます。

院長:奥 桃太郎


当院では、保険適用外の治療のみを行っています。 あらかじめご承知おきください。

※初診の際は、ご予約の時間より少し早めにご来院ください。

Clean & Safe

院内感染防止について細心の注意をはらっております。
安心して治療を受けていただくために治療機器の滅菌処理はもちろんのこと、院内全体に除菌水(EPIOS ECO SYSTEM)を導入しています。

ザ・デンティスト 南青山

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