ひどいむし歯になってしまうと、気持ちの上では早く歯医者へ行くべきだとわかっていても、なかなか一歩が踏み出せないものです。
「歯みがきの仕方について怒られそう…」
「ボロボロになってしまった歯を見られるのが恥ずかしい…」
こうした不安や気まずさから、なかなか歯医者に行けないと感じてしまう方も少なくはないでしょう。
今回は、「ひどいむし歯と通院しにくさ」の関係性について、歯科医の視点から見た本音をお伝えします。
この記事で、少しでも通院への心理的なハードルを下げるお手伝いができたら嬉しいです。
歯医者の主な目的は、患者さんそれぞれが抱えるお口の悩みを知り、適切な治療を行うことにあります。
そのため、当然ながら、歯科医はひどいむし歯で来院されることを「恥ずかしいこと」とは考えていません。
また、そもそもむし歯は決してめずらしい病気ではないことも理解しています。
厚生労働省が実施した「平成28年歯科疾患実態調査」によれば
実に成人の9割がむし歯にかかった経験があり、
そのうち3割の方が未治療の状態でいることが明らかにされています。
トラブルを自覚しながらも歯医者に通えていない方は、決して少なくないことがわかります。
理由こそさまざまではありますが、歯医者に行けないという悩みは、多くの方が抱えている共通の問題と言えるでしょう。
ひどいむし歯を抱えた状態で来院された方について、歯科医は実際にどのような印象を受けているのでしょうか。
歯科医は毎日の診療でさまざまなトラブルを抱えた患者さんを診ています。
そのため、治療前の状態が悪かったとしても、特に驚きや不快感といった否定的な感情を覚えることはありません。
むしろ、前述のように歯医者に通えない方も一定数いるため、一歩を踏み出してもらえたこと自体を前向きに受け止める先生が多いです。
ましてや、
「ケアが行き届いていないな」
と感じたり
「なんでもっと早く来てくれなかったんだ」
と怒ったりする先生はほとんどいません。
それよりも、現状をしっかりと観察して、適切な治療法を見つけていこうとするのです。
ひどいむし歯になってしまうのは、それだけ長期にわたって放置されていたためと考えられます。
そのため、患者さんに対して
「きちんと最後まで治療を受けてもらえるかどうか」
という意味で不安を感じてしまうことはあります。
歯科医としては、せっかく勇気を出して来院してもらえたのであれば、きちんと治療を済ませて問題を解決したいと考えます。
そのためには、ある程度の時間がかかってしまうので、途中で投げ出されてしまわないか心配になるのです。
できるだけ早く信頼関係を築き、次回からも安心して来てもらえるようにしたいというのが多くの先生の本音と言えます。
歯科医の役割は患者さんの状態をきちんと理解し、ふさわしい治療を行ったうえで、問題を解決することにあります。
そのため、ひどい口腔状態を前にすると、かえって治療への使命感が湧くというケースも少なくありません。
歯科医からすれば、トラブルを解消してスッキリとした患者さんの表情を見ることに、何よりも強い喜びを感じるのです。
患者さんの立場を考えれば、ひどいむし歯を見せることに抵抗があるのも頷けますし、気まずいと感じてしまう面もあるかもしれません。
しかし、歯科医はひどい状態だからこそ、何とかして力になりたいと前向きに考えます。
当院では、特に「痛みへの不安から歯医者に行けない人」を一人でも減らしたいという想いで患者さんと向き合っています。
治療は痛いものという前提にとらわれず、「痛くないのに効果的な治療だった」と感じていただけるような方針をとっています。
怖くて一歩が踏み出せない方や、歯がボロボロで不安を感じている方は、ぜひ『ザ・デンティスト南青山』までご相談ください。
院長:奥 桃太郎
当院では、保険適用外の治療のみを行っています。 あらかじめご承知おきください。
※初診の際は、ご予約の時間より少し早めにご来院ください。
院内感染防止について細心の注意をはらっております。
安心して治療を受けていただくために治療機器の滅菌処理はもちろんのこと、院内全体に除菌水(EPIOS ECO SYSTEM)を導入しています。